黒白業

(唸り声)

酒!飲まずにはいられないッ!

表記揺れは許して。

酒を飲んでいる時の自分というのは、寛大で、素直な気持ちを吐けて、傍若無人で、素敵ですね。俺の気持ちよさの下に誰かの我慢ないし苦痛が転がっているのかと思うと、途端におぞましくも見えてくるな。踏みつけられた誰かは、思いもよらない時に俺の足を掬い、心臓を貫きに来るのかもしれない。そんな恐れもなくはないが、酒で身体を燃やしている以上、そう言った薄ら寒いものも感じない。そうですね。今も飲酒中ですよ。今日はビール。

 

気分の沈みは戻っていない。心配されたくて、浮き上がることを拒んでいるようなところはある(誰でも彼でもというわけではないが)。ただ、表で暴れ回っていた時の気分の悪さとは多分違っている。前は駄々みたいなもんで、なんだかんだ死なず生きてやっていくビジョンが見えていなくもなかった。今は?奈落が近づいている。道が続いていないことは無い。奈落に見えるそこに、細い道がいくつかある。とても細い。『魔女の家』でカエルしか渡れない橋くらい細い。進もうと思うのなら、一意専心しかない。諦めたらもうその時点で人生からドロップアウトである。すでに終わりかけでは?それはそう。

前と違って、もう、奈落の先を探して、あるいは作っていくのに疲れている。甘えかもしれない。必ず得るものがあるから、多少のしんどさは飲み込むべきというのには賛同します。何かを得ることは、とても楽しいし気分がいい(この快楽を報酬にしてるのがよくないのかもしれないね?)。エミュレートしてみたが、たぶん今でもそれは感じ取れる。ただ、そういった達成感を不安の黒い波が覆い尽くしていくのだ。満足するな。完璧じゃない。まだやっていない事がある。上には上がいる。喉元までせり上がった黒が、どろっと目から溢れ出す。衝動的に泣くのは小さい頃からである。もうやめてえよ。どうにかなるもんなのか?これは。

 

酔いも醒めてきちゃった。夜遅いですし、そろそろ寝ますか。今と前、どっちが健やかに病んでるかと聞かれればそれは前だよ。